【博物館企画展】シドッティ神父との出会い-西洋を知った日本人たち
1708年、イタリア人神父ジョヴァンニ・バッティスタ・シドッティ(1668-1714)が屋久島に上陸しました。禁教下の日本での布教を志し、ローマを出発してから5年目のことでした。シドッティ神父は薩摩藩に捕縛され、屋久島から長崎、そして江戸へと送られます。江戸では新井白石が神父の尋問を行い、『西洋紀聞』や『采覧異言』はこの時の聞き取りをもとに著されました。
当時日本の外やキリスト教について知る機会がほとんどなかった日本人にとって、シドッティ神父との出会いは貴重な出来事でした。特に、尋問を担当した新井白石、通訳を担ったオランダ通詞の今村源右衛門英生、そして神父の身の回りのお世話を務めた長助・はる夫妻は神父との関わりのうちに大きな影響を受けました。本展覧会では、神父と関わった日本人にも焦点をあて、シドッティ神父の使命と生涯をご紹介いたします。
シドッティ神父との出会い-西洋を知った日本人たち
会期:2023年8月26日(土)~ 10月19日(木)
会場:旧大司教館2階 企画展示室、旧羅典神学校 シアタールーム
料金:大浦天主堂拝観料に含まれます(大人1,000円、中高生400円、小学生300円)
共催:NPO法人やくしま未来工房
協力:国立科学博物館、古居智子(屋久島在住作家)